先日行った時の話です。とても良いセミナーでした。
基本的にこういうセミナーはいささか「宗教がかる」ものですが、
そこまで行かないのが、大久保さんの実体験と結びつけた
巧みなお話のお陰なんでしょうね。
自分は99%自分のことが見えていないものだそうです。
相手の側から自分を見てみると、大抵のことは、自分が
変わることで、相手も変わってくれるものだそうです。
ある会社で多面評価をしたそうです。これは評価って通常
上司が部下を評価することが多いのですが、部下が上司を
同僚が同僚をなど多面的に評価をするものです。
Aと言う上司が多面評価の結果問題ありと判断され人事部
から研修を受けるように指示されたそうです。
研修を受けろと言う指示は、A氏も自分が問題あると評価されたと言う
ことを意味することは理解できたものの、納得できず、評価内容を
見せろと執拗に迫ったそうです。そうじゃないと研修は受けないと。
根負けして、評価内容を見せたら、今度は
「みんな誤解しているから、だれが書いたのか教えろ」と言ったそうです。
もちろん、誰が書いたかを開示することは多面評価の制度自体が
崩壊することになるわけでそれは流石に断ったそうです。
家に帰って、A氏は、このことを奥さんに当たったんだそうです。
奥さんはこう言ったそうです。
「当たってるわよ、全部」と言いながら、さらに2つ問題点を付け足したんだそうですよ。
相手からの評価を飲み込む勇気はかなりの勇気ですが、
自分は自分が思っているほど自分を理解できていないと言うこと
身に沁みて理解できるだけでも価値のある多面評価ですね。
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